アギーレ監督の実績と経歴を詳しく調べてみた～ザッケローニとの違いは～
サッカー・日本代表の監督を務めるハビエル・アギーレ。契約期間は４年、年俸は１８０万ユーロ（約２億５２００万円）という破格の条件で契約を結んでいます。
これまでの代表監督は契約期間を２年とし、結果を残せばW杯まで契約を延長するというのが通例。日本サッカー協会はアギーレ監督の”何”に期待し、前監督ザッケローニ氏の２倍の年俸を提示したのでしょうか？
メキシコ出身・アギーレ監督の実績や経歴をイタリア出身・ザッケローニ氏と比較しながら見ていきます。
現役時代の比較
まずはアギーレ監督から。
現役時代、スペインやアメリカでプレーすることもありましたが、ほとんどは自国メキシコで活躍していました。
メキシコ代表にも選ばれ、５９試合で１４得点を決めています。１９８６年にメキシコで行われたW杯にも出場し、あのマラドーナと同じピッチに立っています。
お次はザッケローニ氏。
ザッケローニは母国イタリアでサッカーを始めますが、１６才の時にかかった重い病気のために２０才を前にプレーすることを断念しました。
その後、家業の手伝いや代理店経営をしながら子どもたちのサッカースクールの監督をしていました。
ここまでお二人の現役時代を振り返ってきましたが、アギーレ監督はナショナルチームで活躍していましたが、ザッケローニはプレーヤーとしての実績はなかったですね。
その後、両者とも監督業を本格的にスタートさせるのですが、一体どんな実績を残しているのでしょうか？
監督時代の比較
「名選手必ずしも名監督にあらず」という言葉の意味としては、名選手じゃなくても名監督になれる可能性がありますよということ。
まずはアギーレ監督から。
メキシコ代表のアシスタントコーチを務めたあと、監督業を勉強するべく２年間スペインに渡りました。
そして、自国メキシコに戻ってきたあと、毎年、最下位争いをしていたチームを優勝に導くなど監督としての評判を高めていきました。
その実績を買われ、２００１年にメキシコの代表監督を務めます。その時のメキシコのチーム状態はまさに最悪。W杯のカリブ海地中海予選で敗退の危機に瀕していました。
しかし、アギーレが監督に就任してから連戦連勝。その勢いのまま本大会でも指揮を執りメキシコをベスト１６に導き、その名を不動のものにしていきました。
その後、スペインの古巣オサスナで監督を務めると、またもや強豪とは言えないチームをスペインリーグ４位に導きました。その後、オサスナでの成績を評価され、低迷中だったアトレティコ・マドリードの再建を託されますが、成績不振を理由に解任されてしまいます。
２００９年には２度目のメキシコ代表監督を務めます。１０年のW杯にも監督として出場しますが、この時のメキシコははっきりいって戦力が揃っていました。しかし、それまで主力だった選手を次々と本大会ではレギュラーから外しベスト１６で敗退します。すると、メキシコ国内ではアギーレ監督に批判が殺到。さらに、テレビ局との黒い噂も流れるなど完全にかつての輝きを失ってしまいました。
その後、スペインのチームで指揮を執りますが１年で解任。プレミアリーグの監督就任を希望したが正式なオファーが一つもなし。
そこに表れたのが日本代表監督への就任要請。本人にとってまさにナイスタイミングではなかったのでしょうか。
個人的にはオサスナ時代のアギーレがピークでそれからは下降線を辿っているとしか思えないんですが…。
一方のザッケローニ氏。
ザッケローニは日本代表を指揮するまで、代表チームの監督の経験はなく、全てイタリアのクラブチームだけでした。しかし、そのクラブチームの名前が超ビッグ！
現在、本田選手が所属するACミラン、長友選手が所属するインテル、さらにはユヴェントスなどイタリアの「ビッグ４」と呼ばれるチームのうち、３つを率いた経験があります。
１９９９年にACミランを率いたときは、見事セリエＡで優勝に導くなどその手腕はすぐに発揮され、イタリアの年間最優秀監督賞を受賞するなど地位を築いていきました。
その後もビッグクラブを率いており、強豪チームを率いる上で申し分ない監督だったと思います。
両者の特徴は、アギーレ監督は弱いチームを引き上げる、ザッケローニ氏は実績あるチームを再建する力に優れているといったところでしょうか。
その点では今の日本にはアギーレ監督があっているとは思いますね。
まとめ
現在の日本代表は世界の強豪とは言えません。アギーレ監督はメキシコ時代に最下位争いをしているチームを優勝に導いたり、オサスナをスペインリーグ４位に導いたりと強豪ではないチームを引き上げる力があります。そこに日本サッカー協会は期待しているのだと思いますが、最近の結果や噂などを知ると頼りにくい部分もあります。
そんな人物に対して、ザッケローニ氏の２倍の年俸というのは甚だ疑問です。
しかし、結果がすべての世界！アギーレ監督が日本を世界の強豪チームへ導いてくれることを期待しています！！
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