インフルエンザ脳症って?解熱剤の使用を間違えると死に至るかも!
インフルエンザ脳症ってご存知ですか?
インフルエンザ脳症とは、インフルエンザを発症したあと、
急速に神経障害や意識障害を伴い、最悪死に至るケースのある病気です。
インフルエンザによる発熱を下げるために使用した解熱剤の種類によっては、
重症化するケースもあります。
ここでは、インフルエンザ脳症について詳しくみていきます。
インフルエンザ脳症の特徴は?
インフルエンザ脳症は1歳児をピークとして6歳以下の小さな子どもが発症し、
死亡率は約30%、助かっても約25%の子どもに後遺症が残ると言われてます。
インフルエンザ脳症の特徴としてインフルエンザによる発熱から
数時間から遅くても1日以内に発症し、
「けいれん」・「意識障害」・「異常行動」などを引き起こします。
もし、これらの症状がみられたら脳症の疑いがありますので
早急に病院に連れて行ってください。
・「けいれん」
全身がガタガタ震えるような状態が15分以上続き、何回も繰り返し、左右非対称の場合は
インフルエンザ脳症の疑いがあります。
・「意識障害」
起きているのか寝ているのか分からない状態で、呼びかけや痛みに対しても反応しない場合は、インフルエンザ脳症の疑いがあります。
・「異常行動」
①両親など、人を正しく認識できない
②急に泣き出したり、怒ったり情緒不安定になる
③意味不明な言葉を発したり、幻視・幻聴的訴えをする
これらの症状がみられたらすぐに医療機関に連絡してください。
インフルエンザ脳症の予防法は?
一時期、予防接種を受ければインフルエンザ脳症にかからないと言われていましたが、
ワクチンを接種していてもかかる場合はあります。
ただ、ワクチンの接種によりインフルエンザによる合併症や死亡の確率を下げることは
報告されていますので可能な限り接種をオススメします。
インフルエンザ脳症の原因は?
現在のところ、インフルエンザ脳症にかかる明確な理由は分かってないそうです。
分かっていることはインフルエンザにかかった時にかかりうるということですので、
まずはインフルエンザにかからないことに重点をおいたほうが良さそうです。
解熱剤を使用するときの注意点
インフルエンザによる高熱が出たとき、
解熱剤を使用する前に一度成分表を確認しましょう!
解熱剤の使用を間違えるとインフルエンザ脳症の誘因や
症状が重症化してしまう可能性がありますよ!
使用しても良い成分
・アセトアミノフェン
絶対に使用してはいけない成分
・ジクロフェナクナトリウム
・メフェナム酸
・アセチルサリチル酸
実際にジクロフェナクトナトリウムをしようした場合、
死亡率が2倍になったという報告もあります。
どうしても不安な時は医療機関に聞いてみるのが良いでしょう。